夜が涼しければ

夏が涼しければ

夜が涼しければ

今年も暑い夏がやって来ます。
ギラギラ照りつける太陽は、稲をたくましく仕上げるのに欠かせません。

多くの農作物は太陽が大好きで、強い日差しと高温でどんどん育ちます。

それにしても最近、暑過ぎませんか。
昼間の暑さには強い稲ですが、弱点は夜間の高温です。

昼と夜の温度差がとても大事で、夜の涼しさで稲は休養し、昼間光合成で生み出した栄養分をデンプンに変えてお米を作ります。

夜温27℃あたりが分かれ目で、これ以上暑いと稲は休めず、いいお米が作れません。

これが高温障害といわれる現象で、近年、温暖化とともに増加傾向にあります。

本来透明感のある米粒が、白濁した乳白米になってしまって、食味も低下します。

主力品種のコシヒカリも高温障害を受けやすく、最近では米どころ新潟県の令和5年産米で多発して、問題になりました。

千葉県でも4年産米が多く被害を受けました。

暑い日が続くと気が気ではありません。
日が暮れると、涼しくなれ~涼しくなれ~、と祈る毎日です。

水上第2営農組合(伊藤)