お米の話 ご飯の匂い

お米の話 ご飯の匂い

ふと嗅いだ食べ物の匂いから、懐かしい人や風景がよみがえる経験は誰にでもあります。

匂いは、私たちの記憶と強く結び付いています。さて、ご飯の匂いは、皆さんのどんな記憶を呼び覚ますでしょうか?
意外と何もないのでは。
私たちは、毎日食べるご飯に、それほど強い匂いがあるとは思いません。
むしろ無臭に近い感じです。しかし、普段お米を食べない外国人は、ご飯にはっきりした匂いを感じるようです。

外国暮らしをしていた友人が、炊飯器でご飯を炊いていたら、アパートの隣人に、この匂いは何だ、と苦情を言われたという話しを聞いて、へえー、と驚いたことがあります。

確かに、炊きたてのご飯から立ち上る匂いは、弱々しいものではありません。それを無臭のように感じるのは、ご飯の匂いが私たちの身体に染み付いているからでしょう。
あまりにも当たり前で、匂いがあるようにすら感じない、なので、ご飯の匂いでいちいち記憶を呼び覚ますこともないのでしょう。
それほどお米は、私たちと一体化した食べ物ということです。

改めて、主食という存在の重さを感じます。他に食べ物があっても、お米が食べられなくなった時、この国は混乱してしまうのです。

水上第2営農組合(伊藤)