お米の話 農家が見た地獄

お米の話 農家が見た地獄
令和3年秋、農家が受け取るお米の価格が暴落しました。
玄米60キロが9千円という安値(千葉県東部のJA農協の買取価格。7年産米では同3万3千円)で、それまでも生産原価ギリギリだった価格から3割も下げました。
生産過剰による需給の緩みが原因で、完全に赤字価格でした。
農家の間には悲壮感が漂い、予約していた農業機械の購入をキャンセルしたり、翌年の作付けを縮小したりと、米作りに見切りをつける農家も現れました。
下落は続き、年明けには60キロ8千円(同)まで下げました。
家畜のエサになる飼料用米が60キロ1万円ほどと、食用米と逆転し、最も高いのが政府買い取りの備蓄米で60キロ1万2千円という、手の付けられない有り様でした。もはや捨て値で、農家が見た地獄でした。
しかしこのことは、一般のマスコミに報じられることはなく、スーパーなどの小売価格もさほど変わらず、世間の関心を呼ぶことはありませんでした。市場価格とはそういうものと、JAにも農家を守る姿勢はありませんでした。
今、高過ぎる米価格が問題になっています。私たちも高過ぎると思います。
しかし安過ぎた時は全く問題にならなかった訳で、以来農家は、世の中への不信感がぬぐえません。
水上第2営農組合(伊藤)

