お米の話 米不足の秋、生産者から
米不足の秋、生産者から
令和6年夏~秋、米不足騒動に私たちは翻弄されました。
新米では狂乱状態が一月ほども続いて、疲れ果てました。
価格の高騰は驚くべきもので、4割5割は当たり前。私たちの「坂下米」も、予定していた2割ほどの値上げをしましたが、それでも他店より割安とあって毎日行列でした。
お米はあります、不作でもありません。
なのに売場から消えたのには、様々な理由があるのでしょう。
その分析は専門家?に任せますが、需給を市場に委ねている以上、また農産物である以上、このような事態は起こり得ます。
お米だけは不足を起こすな、というのは無理な話でしょう。
米不足をどうしても避けたいなら、供給過剰を続けるしかありませんが、生産者はこれによる価格低下に耐えられません。
政府による所得保障を導入しろとか、遊休農地を使って大増産し余りは輸出しろ、などと言う専門家?もいるようですが、どれも現実的な話ではありません。
また今回の価格高騰は、我々生産者も不安にさせます。
お米は毎日食べるもので、価格が多少変わっても消費量は変わらないものです。
しかしあまり高過ぎれば米離れを招くので、生産者も困ることになります。
食べ続けてもらえる手頃な範囲の価格になることを、我々も切に望んでいます。
水上第2営農組合(伊藤)