お米の話 そこに山があるように

雪をかぶった蒜山と青空(水上第2営農組合・伊藤さん撮影)

お米の話 そこに山があるように

筆者は若い頃から山登りが趣味ですが、農業は登山にとてもよく似ています。どちらも自然相手で、お天気に決定的に左右されます。今年のような悪天候に出会うとひとたまりもありません。木っ端微塵です。しかし好天に恵まれると、予想もしなかった素晴らしい成果が得られたりします。四季それぞれに異なった景色や実りが有るところも一緒です。

そしてどちらも、達成感(登頂、収穫)を得るまでには辛く長い道のりが続き、その後(下山、後仕込み)にも苦しい時間が待っています。天まで続くような登り坂や、少しも減らない草刈り場は、人を哲学的にします。そして何度悟りを開いても、全てビールの泡に流されるところも同じです。

かつて山は男ばっかりの世界でしたが、今では華やかな山ガールが沢山います。農業にも農業女子がいるようですが、まだ見たことがないので、早く山ガールのように当たり前になって欲しいです。ここは違いました。

登山も農業も体力第一ですが、それなりに頭も使います。入念なプランや準備をおこたると痛い目に会って、シーズンを棒に振ることになります。農業なんか嫌になって何度も辞めようと思いましたが、なぜか続けています。そこに山があるから登るように、田畑があるから作るのです。

水上第2営農組合(伊藤)