お米の話 特集・直売は何を変えたのか(4/4)

お米の話 特集・直売は何を変えたのか(4/4)
変化③ お米の味を作るようになった
お米を集荷業者(JAなど)に売る際には、検査を受けて、1等2等などの等級が付き、1等米に最も高い値が付きます。
等級は玄米の見た目で決まります。味ではありません。おかしな話のようですが、味のいいお米を作っても評価されることはないのです。
なので私たちも、化学肥料や農薬を十分使って、見た目のいい1等米を作ることに努力してきました。
しかし直売となると、味です。味しかありません。お客さんは、美味しくなければ買ってくれません。改めて味を良くすることに取り組みました。
工夫を重ねたのが肥料です。初めは使い慣れた化学肥料を変えてみて、味の変化を確かめましたが、目立った違いは出ません。化学肥料メーカーのすすめる肥料を使って、かえって味を落としたこともありました。
そんな中、試しに使った非売品の有機肥料が、大きな味の違いを見せたのです。甘さや粘りなど味わいの豊かさ加え、雑味のない柔らかな味に驚きました。化学肥料の限界を軽々と超える有機肥料の実力に、改めて気付かされました。
それからは、あちこち堆肥を探しては入れることを繰り返しました。
最終的に、多目の植物性堆肥を地力のベースにして、化学肥料で成長期を補うというやり方にたどり着き、化学肥料の使用量は半減しました。まだまだ改善の余地はありますが、こうして今の坂下米の味を作り上げました。
さらに今後は、等級に代わる、お米の味ランクのようなものを表示して販売できないか、検討しているところです。(特集終わり)
水上第2営農組合(伊藤)

